【不動産屋の日常あるある】「水道の見積もりタダでしょ?」からの値下げ要求…!謎のヤード希望者との攻防
不動産業をやっていると、本当に毎日のように様々な方からお問い合わせをいただきます。
大半はごく普通のお客様なのですが、定期的にやってくるのが「ツッコミどころ満載の怪しいお問い合わせ」です。
本日は、同業者の方ならきっと「あるある!」と頷いてくれる、とある日の電話対応の様子をシェアしたいと思います。
■ 舞台は亀山の山間部、謎の「ヤード構想」
その日鳴った電話の主は、片言の日本語を話す外国人らしき方でした。 ターゲットは、亀山の山間部集落地内にある土地。
電話の主「ココのトチ、車のヤードとしてツカイタイね」
出ました、「車のヤード用地」。 山間部、片言の日本語、そして車のヤード。この3つのキーワードが揃った時点で、不動産屋の脳内には(あ、これちょっと怪しいやつだ)というアラートが鳴り響きます。
電話の主「スイドウ引ける? デンキ引ける?」
ここまでは普通の質問です。インフラ状況の確認は大切ですからね。 しかし、ここからが本題でした。
電話の主「スイドウ引くの、イクルかかる? 見積もりシテほしいね!」
はい、来ました。「とりあえず見積もり取ってよ」の丸投げパターンです。
■ 私は不動産屋であって、水道屋ではない。
もちろん、お客様の不安な気持ちはわかります。
しかし、私は不動産屋です。 「大体〇〇万円くらいッスね!」なんて、現地も見ていない状況で安易に回答できるわけがありません。
そもそも水道の引き込みは、配管の距離や道路の状況によって金額が天と地ほど変わります。
私「私どもは不動産屋であって水道設備屋ではないので、いくらかかるか等の正確な金額は安易にお答えできないんですよ」
丁寧にそうお伝えしたものの、相手は引き下がりません。 「デモ、見積もりホシイね!」
…どうやら、不動産屋に言えば勝手に水道屋を手配して、無料でパパッと見積もりを出してくれると思っているようです。
私「詳細な金額が知りたい場合は、ご自身で水道業者さんにお問い合わせいただけますか?」
そう切り返すと、相手は少し不満そうに「…ワカッタ」と一言。
そして、この手の電話の”お約束”とも言えるフィニッシュ技が飛び出しました。
電話の主「ジャア、値段サゲテもらえない?」
…いや、話の飛躍!! さっきまで水道の話してたのに、急に価格交渉!?
私「まだ具体的な商談にも入っていない貴殿に対して、私がこの電話口で値下げを承諾することは絶対にありません」
ガチャッ、ツーツー……
見事なまでの即切りでした。清々しいほどの潔さです。
■ 「見積もり=無料」の時代は終わっている
今回の件に限らず、「とりあえず無料で見積もり出してよ」という方は一定数いらっしゃいます。 確かに世の中には「お見積もり無料!」という広告が溢れていますが、それはあくまで「(うちで)工事をすることが前提」です。
購入するかもわからない、そもそも何者かもよくわからない相手のために、私が日頃からお世話になっている協力会社(水道屋さん)をタダで動かすメンタルなんて、私にはありません。 職人さんが現場へ行き、図面を引き、金額を算出する。そこには確かな「時間」と「労力」というコストが発生しているのです。
自分の利益(買うかわからない土地の検討)のために、他人の時間と労力を無料で使おうとする。 昭和や平成の初期なら、サービスの一環として「しゃあないなぁ」で済まされていたかもしれませんが、今は令和。時代は変わっています。
不動産屋も、協力業者さんも、ボランティアではありません。 お互いにリスペクトを持って、気持ちの良いビジネスをしていきたいものですね!
(それにしても、あのヤード希望の人、今頃別の不動産屋さんに同じ電話かけてるんだろうなぁ…笑)

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